耳鳴りを2つの視点で見てみる

薬剤師の資格をもつ漢方アドバイザー りえです。

私は調剤薬局でも働いているのですが、
梅雨時期には増えてくるめまいや耳鳴りの方が最近増えています。

私の母も去年から耳鳴りに悩まされていて、
耳鼻科をはしごしてましたが、なかなか治らず、
ついには、ある出来事が起こってしまいました。

そのことはまた改めて書くとして。

今日は耳鳴りのことを漢方的な視点と、
心の視点から書いてみようかなと思います。

注:症状が重篤な場合や、緊急を要するものは必ず医師の診察を受けてください。

漢方的視点から見た耳鳴りとは

漢方では耳は『腎』と繋がっていると考えます。

この『腎』というのは、腎臓の機能も含めた広い働きのことを言います。
なので腎臓、膀胱などの泌尿器系だけでなく、内分泌系にも深く関わっています。

  • 氣を蓄える
  • 成長や発育、生殖を調節する
  • 体内の水分代謝を調節する

などが主な働きです。

この水分代謝に異常があると、めまい、耳鳴り、難聴といった
耳の症状として現れるのです。

梅雨時期は湿氣が多くなるので、水が滞りやすくなり
耳の不調が出やすい季節の1つです。

冬に現れる耳の不調は、『冷え』が考えられます。
腎は冷えに弱いので、冬は要注意。

耳の不調を感じたら、腎からのヘルプの声ですよ〜。

ー腎の働きを助ける食材ー

黒胡麻、黒豆などの色の黒い食材
海藻類(昆布、海苔など)や自然な塩辛さのある食材(いわし、さばなど)
とうもろこし、山芋、栗、くるみ、くるみ、くこの実 など

心の視点から見た耳鳴りとは

心の視点からみたら、耳鳴りはどんなサインなんでしょうか。

耳鳴りがしていると、周りの音が聞こえにくくなります。
言い換えると、耳鳴りがあることで聞かなくてよいことがあるわけです。

嫌なことを聞くのがストレスで、聞きたくないのかもしれません。
自分の考えにこだわっていて、周りをシャットダウンしたいのかもしれません。

聞きたくないことはどんなことですか?

そこに対してでてくるのはどんな感情ですか?

「勝手なことを言うな!」というような怒りですか?

「こんなこと言われていたらどうしよう…」みたいな恐れですか?

実はこの『恐れ』の感情って、腎に強く影響を与える感情なんです。

もし恐れがあるならば、その恐れがどこからきているのか、
そこを見ていくことで不調の原因が改善できる可能性があるわけです。

心身一如

漢方的な視点と心の視点。
どちらがしっくりくるか、感じ方もそれぞれだと思います。

私は、どちらの視点からでも、
今ある問題を改善して自分をもっと幸せにしたいという
思いをサポートしたいなと思っています。

辛い症状、不調がある時は、その症状をまず抑えるためにも
薬を使うなど対症療法は必要です。

でもそれで落ち着いたとしても、それは一時的なものです。

原因が改善されていないとまた繰り返す。

『心身一如』
からだはこころでこころはからだ。

心のケアも身体のケアも全力でサポートします。