海苔と髪の毛と漢方の話

薬剤師の資格をもつ漢方アドバイザー りえです。
夏休みが終わってやっとこさ身体が日常に戻ってきた私です。

最近、娘たちが味付け海苔にはまってました。
うちは、いつもは焼き海苔なんですが、たまたまいただいた味付け海苔がありました。
それがなくなるまでは朝ごはんには「ご飯と納豆」の構図が、「ご飯と味付け海苔」に変わっていました。
あったかいご飯に味付け海苔のおいしさったら…。

そんな娘たちを見ていたら、そういえば私も子供の頃、母に、「海苔を食べたら髪の毛黒くなるから」
と言われていたのを思い出しました。
当時はそういうもんなんかぁと思っていただけですが、今となっては、そういうことか!!というのがわかります笑

今日は、海苔と髪の毛の関係を漢方的に解説してみたいと思います。

 

 海苔を食べたら髪の毛が黒くなる?

私は母にそれを言われた時に、「なるほど、色が黒いから髪の毛も黒くなるんやな」と思っていました。
これはあながち間違いではありません。
ただ、海苔の色が黒い=髪の毛の色が黒くなるというわけではありません。

海苔を食べたら髪の毛が健康になるというのが漢方的視点です。

たぶん母は、
「黒くなる=健康的、良い髪質」
と言いたかったのだろうなと思います。

実はこれ、海苔にかぎったことではありません。
わかめ、昆布などの海藻類も同じくです。

ミネラルが多く含まれていることも髪の毛に良いと言われる所以ですが、
そこには漢方的は理由もあったんです!

海苔と髪の毛と漢方

 漢方の基本的な考え方の1つに五行説があります。

これは世の中のものは全て5つの要素に分けられるという考え方で、占いにも用いられている考え方です。

この「腎」のところに、臓器としては腎臓、膀胱、生殖器系が含まれます。
腎には生命エネルギーを蓄えたり、身体を生長、発育させたりという機能があります。

なので腎が弱ってくると、生命エネルギーが低下してくるため、
いわゆる老化と言われるような症状が現れます。

さらに漢方では腎と髪の毛は繋がっていると考えるので、
抜け毛が増えたり、髪の毛がパサパサしてきたり、白髪が増えたりと
髪の毛にも症状が出てきます。

では、この腎をケアするのにはどうしたらいいのか?

先程のイラストを見てみるとヒントが。

腎の養生には黒いもの&鹹味

腎のところの色を見てみると、黒色です。
この色は腎をケアするためのヒントになります。

腎が弱ってきている時に、黒い食べ物を摂ると腎を養生することができます。

さらに、鹹味(かんみ)とありませすが、これは塩辛い味のことを言います。
塩辛いというのは、あえて味をつけた塩辛さではなく、海産物そのものの味のことです。

さぁ、ここで、色が黒い海産物といえば?

海苔〜〜〜〜〜!!!

ということで、海苔と髪の毛と漢方が繋がりました笑

「腎が弱っているな」
「これって老化かな」
と思うことがあれば、ぜひ色が黒い食べ物、鹹味のものを摂ってみてくださいね。