風邪をひいた娘の晩御飯

薬剤師の資格をもつ漢方アドバイザー りえです。

前回の続きですが、先日作った晩御飯とは…コチラ↓

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鶏ひき肉の大葉入り和風ハンバーグ〜♪

うちの娘は、なぜか大葉を嫌がりません。
鶏ひき肉と大葉のギョウザは大好物。

たまたまあった大葉と大根。なのでひらめき食養生してみました!
食材がもつ漢方の智慧をぜひ知って使ってもらえたらいいなと思います。

大葉がもつ漢方の力

シソは漢方では、蘇葉(そよう)と言います。
漢方薬で用いられるものは赤い色のシソですが、青ジソつまり大葉も同じような効果があります。

その効果とは、
✔️発汗を促して、冷えをとる。
✔️胃液の分泌を促進し吐き気を抑え、食欲増進。(つわりにも良い)
✔️肺の働きを良くし、咳や、花粉症、アレルギー症状を和らげる。
✔️防腐、解毒効果。
✔️香りが氣の巡りをよくする。

大葉にこんな効果があったなんて驚きです!!
香りが効果をもたらすので、あまり火を通さずに調理するのがオススメです。
ちなみに、お刺身に一緒についている大葉は、お刺身と一緒に食べることで、
食中毒や消化不良の予防になりますよ〜。

漢方薬にももちろん使われています。
代表的なものとしては、こちらがあります。

⚫︎香蘇散(こうそさん)
 虚弱体質の人の風邪のひき始めに。氣分が落ち込んですっきりしないときに。

⚫︎半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
不安や氣分が落ち込んで不調が出る時に。のどに何か詰まっているような感じがある時に。

「風邪には葛根湯!!」のイメージがありますが、体質によっては別の漢方薬の方が効果があります。
なので誰でも彼でも葛根湯ではないですよ〜。
氣になる方は、漢方薬剤師や漢方アドバイザーにご相談くださいね。

大根の効果とは?

そして、大根。
大根にも素敵な効果が!!

✔️消化酵素が豊富で胃腸の調子を整える。
✔️肺を潤して、喉の痛みや咳、痰を改善。
✔️体内の余分な熱をとる。
✔️利尿作用。

改めて見ると、冬の身近な食材にも色んな効果がありますね〜。

薬膳とは、漢方の考え方を元に、季節や風土、体調や体質に合わせて
食材を選んで作る料理のことを言います。

「医食同源」と言われるように、中国では昔から食材にも薬と同じ効果があると考えられ、
日常の食事に薬膳が取り入れられているそうです。

漢方の智慧は特別なものではなく身近なもので使えることが、
私が漢方を好きな理由の1つです。

このハンバーグを食べたからと言って、娘の風邪が治ったわけではないのですが、
体調を崩しかけた時に食養生を意識してみると、その後の経過が変わってくるんじゃないかなぁと
改めて感じました。

今回の学び。
こじらす前に早めの対処が肝心。
(えっ、今頃⁈って言わないで…笑)