うそつきの鬼

薬剤師の資格をもつ漢方アドバイザーりえです。

今日は節分ですね。

うちでは、次女が「あわてんぼうのサンタクロース」を歌っているかと思ったら、「まめまき」を歌ったりと季節感がバラバラです(笑)。


今年は124年ぶりに2月2日が節分とのこと。

節分が立春の前日だと決められているということを知ったのは、私も漢方を学び二十四節氣のことを知ってからです。

昔の人たちは、計算をしなくても季節の移り変わりや月の位置、影の長さなど自然と生きる中で季節の節目を感じながら生きていた。
今は技術が発達して二至二分が天文学的にきちんと計算されてどの日になるか決められているわけですが、そんなことも私は全く知らずに生きてきました。

でもこういうことを知ると色んなことが繋がっているんだなぁと、悠久な時の流れを感じずにはいられません。

なぜ節分が今年は2月2日なのか、とてもわかりやすかった暦生活さんの記事をシェアします。

今日は豆まきの話を長女としていた時の出来事を書いてみようと思います。

心の中にいる鬼

2月2日が節分だという話を娘としていたところ、

長女

心の中に追い出したい鬼が居てるねん。

えっ!!どんな鬼??

と、こんな会話が始まりました。

急にどうしたのかと思って話を聞いていくと、娘の心の中には「うそつきの鬼」が居てると言い出しました。

ちょっとしたことなのに、嘘をつきたくなることがあると。

長女

うそをつくと地獄にいくんやろ?

でもうそをつきたくなってしまうことがあるから、うそつきの鬼を追い出したいねん。

そんなことを思っていたなんて、私もこの時初め知りました。

なんて言えばいいんやろ…。

ちょっと悩みつつ、私の正直な思いを娘に話しました。

自分の中の嫌な鬼

私が日頃から、娘に伝えていること。

「誰かを傷つけたり、騙したり、悲しませたりするような嘘はつかないでほしい。」

これが娘には「嘘はダメなこと」として伝わっているのかなと感じました。

それでこんなふうにもう一度伝え直してみました。

地獄に行くのは、いつも話しているように、誰かを傷つけたり、騙したりするような嘘をついた人。おまわりさんに捕まるような嘘をついた人。
そういう嘘はつかないでほしいとママは思ってる。

でも、ママも嘘をつくことはある。
ママも子供の頃は嘘をついたこともあったし。

怒られたくなかったり、かっこよく見せたかったり、嫌われたくなかったり、色んな氣持ちがあるから嘘をつきたくなることもある。

だから嘘をつくことが悪いんじゃない。
嘘をつきたくなって、嘘つきの鬼さんのお面をつけてしまった時は、本当の自分はどう思っているのか考えて欲しい。

もし本当の自分が嘘をついて悲しんでいたら「さっきはつい嘘をついてしまって。ごめんね。」って鬼のお面をすぐに外して言えばいい。

もし本当の自分が嘘をついてよかったって思っているなら、鬼のお面を外してギュッて抱きしめてあげたらいい。

どんな時も本当の自分はどう思っているのか、それを大切にしてほしいな。

そして、自分の中にいる鬼さんとも仲良くできたらいいよね。

これが正解かはわかりません。

でも話を聞いた時に、うそつき鬼も娘の一部だと思ったんです。

だからそれを否定してほしくない。

そんな自分もいていいよねって思ってもらえたらいいなと思って伝えました。

あなたの中にはどんな鬼がいますか?
その鬼を嫌だからと追い出しますか?

今日は私も自分の中の嫌いな鬼さんをぎゅっとして、仲良くなりたいと思います。